ひとり旅通信 by ジョワTV

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「古いしきたり」への挑戦

「引っ越しきちが×」と知人たちに揶揄されるぼくですが、現在、手狭になったため、賃貸物件さがしをしています。そのたび思うのは、実に古臭いしきたりが多いこと。

1)物件の空室情報が遅い

2)実は埋まっている物件でも、とりあえず事務所に客に来店を強要する不動産仲介業者

3)あいかわらず礼金2か月とかとっているオーナーと容認している不動産仲介業者

入居から退去を含めれば、ほかにも山ほどありますが、これはあくまで物件探し時点でのほんの一例。

礼金なんて、そもそも何の意味があるのか、だれがこんなえげつない制度をつくったのか知りませんが、なんでこれから家賃を払っていく客が、「あざーす!2か月分家賃プラスしてお支払させていただきます!」なんてやらなきゃならんの。これは「家を借りる」行為そのものが、文字通り殿様商売だった昭和の遺物=異物!?といえるでしょう。現代の若者には、さらに不可解なはずです。 ちなみに、貸主、借主を一定の縛りでその関係に安定をもたらす「敷金」は、正しい制度です。

極め付けの悪習は、なにがなんでも来店させること。問い合わせの物件が空いていようと終了してようと、とにかく呼んで根堀葉掘質問攻めにする。「オーナーの希望」という大義名分で、人を詮索し、無礼なことをきいてくるわけです。

 

あきれたのは、今日行った「アルファ・プロパティマネージメントアルファホームズ神田駅前店」という店。

2日前に電話した時点で、水曜日は不動産業界がおやすみなのに、「案内できます!」というから店に行った。すると、何も知らないような若者が対応してきて、どんな物件を見たかとか、それはマンションだとか、たいして知りもしないくせ見解を述べる。そろそろ案内してもらおうと思ったら、「前の内見客の関係でしばらくお待ちを・・・」とへんな時間のばしをしてくる。

 

「でも連絡ついていたはずですよね?」

というと、しどろもどろ。ばかばかしくなってこの店をあとにしたわけですが、あとで別の不動産業者に確認したところ、このアルファ・プロパティマネージメントアルファホームズ神田駅前店」が「ご案内できます」といった物件は、すでに募集が終わっていた。おまけに、その日は管理会社は休みだったので、おおむねこのやからの言葉はすべて「うそ」だったと知ったわけです。

まあ、悪質というか、暇というか、古臭いというか。 どんな世界でも、形骸化した無意味なしきたりは、こびりついたシミのように取り払うのは容易ではないのですが、いい店もあります。

 

「スマ部屋」というサイト、いわば仲介業者がいまして。

1)来店不要

2)仲介手数料、原則ゼロか、高くても半額

というのが売り。とある物件で、ぼくの内見に立ち会った青年は、24歳で課長さんというユニークさ。社長さんも30歳そこそことのこと。極め付けは、メディアでもとりあげられた、案内で使用する豪華外車、スーパーカー(古い?)の数々です。

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まあ、車がどうこう・・・自体はどうでもいいことなんですが、つまり、形骸化された迷惑で無意味なシステム、業界の慣習に立ち向かうという、若者たちの気概がすばらしいな、ということです。


マジカル部屋さがし スマ部屋オールスターズ - YouTube

 

うかがったところでは、「仲介手数料ゼロ」をやっかんだと思われる同業者からの嫌がらせも絶えないとのこと。しきたりを覆そうとする者には、歴史的にも多くの試練がつきまとったものです。大変でしょうが、古臭い慣習にしがみつき、わずかな金を搾取しふんぞりかえっている輩を蹴落とし、夢を実現させてほしい。

 

そして、いい部屋を案内してください。そして、いつかボクにCMをつくらせてほしいな。無理か。

 

kitaro